富山県(マス寿司県)にしかない少し変わった条例

フラワー都市宣言(砺波市)

優しく美しいチューリップの花と、豊かな庄川の清流に恵まれた私たちは、この美しい郷土に誇りと愛着を持ち自然を大切にし、四季を通じて花を育て花と語り、花を愛する産業と文化のまちづくりをめざします。

 

砺波市は、ここに、「フラワー都市」を宣言し、花を通じて友情と信頼の輪を広げます。

 

チューリップ界のキング・オブ・キングス

富山市の隣にある砺波市は、「チューリップ王国」富山の中にあって、チューリップの球根生産量が最多の自治体です。毎年春の大型連休中に開催される「チューリップフェア」では、約450品種・100万本の、色とりどりのチューリップが、日本全国から詰めかける大勢の観光客を出迎えてくれます。

 

しかし、砺波市が名乗っているのは、チューリップ都市ではなく「フラワー都市」なのです。チューリップの季節が過ぎても、初夏には花しょうぶ、真夏のカンナ、秋のコスモスが出番を待っていて、入れ替わり立ち替わりで私たちの目を楽しませてくれます。

 

そして冬も、積雪の下でチューリップの球根が静かに育つ重要な季節。富山地方の厳しい寒さと大量の雪から染み出す水分は、むしろ翌春に色鮮やかな花をつけるのに最高の条件なのです。これから地球の温暖化が進んでも、砺波は「フラワー都市」であり続けられるでしょうか。

 

球根検査条例(富山県)

チューリップ・ヒヤシンス・かのこゆりの球根を、販売目的で栽培する県内の業者には、球根の畑(圃ほ場じよう)の検査を義務づけ、県内で栽培した球根を販売する業者に対しては、球根検査を受けるよう義務づけています。

 

これら2段階の検査によって、別品種が混じっていたり、品質や形がバラバラだったり、病害虫が付いたりしていた場合、その球根を発見・排除するのです。「チューリップ王国」富山のブランド化に一役買っている条例だといえるでしょう。

 

なお、富山県の手数料条例において、別表第1の306号で、球根検査手数料は「1000球につき37円」と規定。はたして、高いのか安いのかは不明です。

 

登山届出条例(富山県)

冬山を登山する人々のなかで、毎年のように遭難者が出ていますが、そうした遭難がなるべく発生しないよう、12月1日から翌年5月15日までの間に、剣岳や早月尾根など、特に危険な山・ルートを登ろうとする者に向けて、登山20日前までの届け出を義務づけています。この届け出をせずに登山すると、最高で5万円の罰金が科される可能性も。

 

届け出る内容は、住所、氏名、性別、年齢、登山歴、行程と日程、装備や食糧、緊急連絡先、緊急時の救助体制、山岳遭難保険への加入の有無など……。非常に細かいですが、それだけ覚悟が必要な行動だということを思い知らせる効果もあるのでしょう。この登山届け出には。

 

おやべ型1%まちづくり会議設置要綱(小矢部市)

個人市民税の「約1%」を財源として、地域コミュニティを活性化させるため、市内の小規模な試みやイベントに補助金を支給するのが「おやべ型1%まちづくり事業」です。市長が選挙公約で掲げたという、この「1%事業」は2008年から進められています。

 

小矢部市の市民税収の1%は、約1400万円。限られた予算内で、最大の効果が得られるよう、「1%会議」を設置し、どのような配分で、何に支給するのかを話し合うのです。

 

たとえば、お年寄りが路上に立つ「子ども見守り隊」の帽子・チョッキ代、公園の遊具の剥げた塗装を塗りなおすペンキ代、清掃ボランティアのお茶代、などの例が議事録に載っています。